【市民の会活動報告資料】
◎かたれ(語れ)市議 かだれ(加れ)市民 11・23懇話会
1.市民の不安と現状認識について
(市民)・働く場がない。
・収入が減った。
・年金の給付額が減った。
・介護保険料が上がった。
・建物は新しくても、医師も看護士もいない中央病院にならないか?
・市民生活はもはや死活問題。
・夕張市のようにならないか?・市の歳入は今後も減るのでは?
・他の施策に影響が及ぶのでは?
(市議)・5年前と比較して、生活保護世帯は3割増加、準用保護児童生徒は5割増加
し7百数十人となり全体の1割が該当、十和田市民の所得は平均で33万円
減少、勤労者は1,340人減少という状況。
・一般会計予算は281億円。今後も歳入増が見込める状況にはない。
2.野外芸術文化ゾ−ンについて(市民の疑問と市議の意見)
「用地取得において、インサイダ−取引はなかったのか?」
・たばこ産業跡地は当初なかなか売れず地価も安かった。議員数名が市に購入するよ
う提案したが、市は利用計画がないと購入できないと回答。ある業者が購入した後
で野外ア−トの計画が出てきて地価が上がった。矛盾点はいろいろある。市長は消
防長の時、そこが空き地の時に駐車場として借りていた。消防署職員も市の職員な
ので市は駐車場として購入できたはずだ。
「野外芸術文化ゾ−ンはなぜ今必要なのか?」
・皆さんにとって、芸術というものは必要ないものでしょうか?十和田市の将来を考
えると、教育的な面からも、近隣市町村、青森県を代表するものとして進めていく
べき。人間の生活に芸術は必要であり、心の豊かさを求めて、その環境を整備すべ
き。子々孫々の事、十和田市の将来を考えれば、この周辺市町村の中核都市だとい
う事を考えると、誰しもが誇りを持てるものがひとつ位ないと大変ではなかろう
か。十和田市民が誇れるような街を作るという事で、野外芸術文化ゾ−ンを米百表
の精神で教育に生かす事によって千表万表となっていく。
・人づくりが基本的な財産。十和田市から色んな分野の人間を輩出できるようにすれ
ば、将来戻って来るのかなと思う。両方の立場から意見を聞いて、後戻りが効かな
いという事で賛成した。「電源三法交付金の遣い方は他にもあるのではないか?」
・中央病院の赤字は10億円、不良債務は6億円。病院は命を守るためのものであ
り、こちらに予算を向けるべきだと一貫して主張してきた。十和田市の停滞は農業
の振興策が無くなったのが原因だと思う。
・予算は281億円だが、その内の10%の約30億円だけしか自由に遣えない。そ
ういう中での野外芸術文化ゾ−ン年間6億円ずつ計32億円です。
・芸術よりも、明日食べる米の方が先だ。景気が良くなって、人口が10万人になっ
てからでも良い。人口190万人の札幌市で、入場者は3万5千人。十和田市で一
番困っている事は、働きたくても働く場所がない事。それに力を入れるべき。合併
後に会派で「10億円までは認めるが、その他は、市の中心に10億円、焼山・休
屋に10億円」という修正案を出したが、与党大多数のため否決された。今着手し
た分だけで止めて、市民が暮らしていけるお金を産める場所、職場がぜひとも必要
だ。
・将来の夢よりも今の現状はどうかという事で、年4回の議会で毎回質問している。
私は今の中央病院を建てる時に、いずれ広域合併になるし、六戸・下田・三沢・上
北を囲えるから、六戸寄りにと主張したが与党につぶされた。三沢の首長は先見性
があり下田寄りに決めた。いずれあの辺をひっくるめて合併するという動きが見え
た。大したものだ。しかも産婦人科の先生が二人常駐している。十和田は一人も見
つけれない。これは政治の力であり財政に絡む。その病院が十和田より1年遅れて
完成する。中央病院は更に、1内・2内・整形外科の先生が足りない。箱物は立派
なものを建てるけれども中身が伴わなくなった。先に医者を見つけるべきで病院に
ついては与野党問わず考えるべきだ。
・財源は電源三法交付金で、他市町村では各家庭の電気料金の軽減に利用している。
中村市長の時に、公共事業に遣う事を決めた。従って、一般財源以上に市民の考え
を尊重しなければならない。
・水野市長が産業振興と観光にと言った。今は法律が改正されて、福祉、病院、教
育、農業、何にでも使える。電源三法交付金の年間6億円をそれらに向けるべきだ
と会派で提言してきた。
・教育、福祉から削られる。選挙が終われば二期、半分の予算で、新しい土地、設計
図、作品、一番高い物で1億円。止めると国・県に対する説明など事務的に混乱は
起こるが、議会が議決しなければ止められる。
・野外ア−トが商店街の活性化に?がるかは疑問。商店街は店のそのものが魅力がな
ければならない。財政はどこも厳しい。昨年に比べ地方交付税が20数億円減って
いる。黙っていると教育と福祉から削られる。子供が減っているのに、第3子に対
する保育料の補助までもがカットされた。
「多くの市民は反対しているのに、議員はなぜ反対しないのか?」
・最初に会派で行った新聞の折込でのアンケ−トには900人から回答があり、9
5%が反対だった。それを持って議会に臨んだが、市長が「誘導質問があったので
はないか?参考にならない」と発言。そこで今度は、市の担当部に原案を見せて事
前に内容を確認してもらい、5万5千人の有権者の中から無作為に3千人を選んで
ハガキを出した。32%の回答率で、22〜23%は「わからない」。残り70
数%の4分の3は反対、4分の1は賛成。それでも参考にしてもらえなかった。芸
術文化は市の押し付けで出来るものではない。市民の手作りの文化をお互いに作り
上げた方が良い。十和田市民文化センタ−は、根強い市民の声によって、何年も何
年も要望してようやくできたという経緯がある。
「野外芸術文化ゾ−ンへの投資32億円を止める方法はないのか?」
・議会が議決しなければいい。市民は反対しているのは市長の耳にも入っているし、
反対が多くなっているのはひしひしと感じている。議会には与党野党という垣根が
あり最後には採決で、多数決で行ってしまうので、市長は強気になる。高森山に3
1億円の温浴施設を建てる計画の時は野党が多く、出しても否決されるので市長は
やめた。議員が結束すると市長がやろうとする事を止められる。温浴施設はパ−に
なって良かった。十和田市の温泉施設をやっている方々はほとんど反対だった。野
外ア−トも福祉プラザも止められる。議員全員が賛成したのではなく我々8人は反
対してきた事をわかって頂きたい。前に無記名投票したら他に5人の議員がノ−と
言った。そうしたら与党も考えて、今度は誰が反対したかがわかるように記名投票
にした。心の中では半数以上がノ−だと思う。走り出した以上、法的に止めなけれ
ばならない。選挙は議員を選ぶ事と同時に、その頃の重大な政策についてどうなの
かという事を結果としては見られる。このままで行くと進める側が多く当選するで
しょう。市民の意向としては進める方を多く選んだ。残念ながら民主主義ではそう
解釈される。市長をリコ−ルするという方法も法律上はあるが、3分の1以上の名
前が見える署名を集めるのは、経験はあるがなかなか大変です。相当のエネルギ−
を使います。後は賛成の議員に「反対」と言わせて13人を確保する。後5人動か
せば良い。
・「もったいない」で当選した知事が新幹線の駅をストップさせた。市民が真剣に投
票すれば止められる。
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