河野太郎議員の原子力政策2007

2007.4.27(金)
 高レベル放射性廃棄物の処分地決定の最初の一歩も踏み出せない状態になった。
 核燃料サイクルは反対ですむが、核のゴミの処分は、すでに物が発生している以上、
反対するだけではすまない問題だ。しかも、地震、断層、地下水なんだかんだと条件が
あるだけに、官邸の下に埋めろといってそうなる問題でもない。
 問題の先送りをしないという意味では、役所だけの問題ではないのだ。
 処分地の候補地が三件手を挙げるまで役所の人事は凍結するとか役人たちにも自分の
ことだよと思わせなければならないが、国民の側もどうするかが問われる。
 あるテレビ局が再生可能エネルギーについて特集を組むのでということでインタビュ
ーを受ける。
 原子力政策に関しては電力会社の意向を気にして報道してこなかったマスコミの責任
も大きいですよねとインタビューで答えたがその部分は放映されるだろうか。
 日頃、いろいろとコメントしているキャスターの番組だけに興味津々だ。

2007.3.28(水)
 核燃料サイクルがいかにおかしいか、を真正面から取り上げるメディアがついに登場
した。しっかり報道してください。

2007.2.23(金) 
 この通常国会も約九十本の法案が国会に提出される。
 政調副会長として政調の審議会で法案審議に参加するが、一時間の予定の審議会に十
数本の法律がかかる。ほとんど右から左に流すだけ。が、ここで言うことを言わないと
そのまま総務会に流れ、党議拘束がかかる。部会だって法案を一時間で検討し、結果を
出さなければならない。審議会はもっと時間がない。これで党議拘束をかけちまって良
いのか。
 審議会でいろいろと意見を言うと、あっという間に予定時間をオーバーする。意見を
言うだけ言って、そのまま流す人もいるが、僕はおかしいものはおかしいと突っ張る。
どうも審議会は河野太郎が突っ張るから長くなるといわれているようだが、じゃあ、審
議しなくても良いのか。突っ張るだけ突っ張って最終的な判断は政調会長あるいは代理
の采配に従うことになるが、サービサー法の改正のように部会に差し戻しということに
なったりもする。
 一部の法案のように、族議員の集団が裏で作ってから部会に出てくるものもあり、部
会では役所の都合で書かれたA4一、二枚の紙での説明で終わりだし、これで与党の責
任を果たしているのだろうかといつも疑問に思う。野党はゆっくりと委員会で難癖をつ
けられるが、関係者が法案を見て問題点に気がつく頃には与党審査が終わっていて野党
だけが問題点を指摘するということになる。なんかちがうぞ。

 で、エネルギー基本計画の改定なるものが審議会にかかる。
 プルサーマルにいくらかかるかも国民に説明がなく、兆の単位で国民負担が増えるの
に、節約できるのがウラン燃料の一割だけではないかという指摘をするが、それに対す
る答は返ってこないのだよ。
 ワンススルーよりも再処理した方が、つまり使用済み核燃料よりも高レベル放射性廃
棄物にしたほうが量が少ないなどという説明があるが、そこで言う高レベル放射性廃棄
にはプルトニウムを燃やしたときのものは入っていないではないか、という問いにも
答はかえってこない。
 ウラン価格が高くなっているのだからリサイクルしなければいけないのだというが、
それならばなおのこと、今のうちにウランを長期に買い付けたらどうなのか、あるいは
新エネルギーに投資したらどうなのか、あるいは高速増殖炉を前倒しする投資をしたら
どうなのかといってもなしのつぶて。
 高速増殖炉実証炉は2030年までに完成する予定になっていたのが、もっと早め
ろという声が強いので2025年に前倒ししました、でも新エネルギーの量をもっと増
やせというのはいろいろと解決しなければならない問題が多いのでそんなもの増やせま
せん、という計画だそうだ。高速増殖炉実証炉は鉛筆なめて導入年月が変えられるの
に、バイオマスの目標値を変えるのはそれよりももっと難しいのだそうだ。
 余剰プルトニウムがあるからプルサーマルというならば、再処理を止めれば良いでは
ないか。再処理とはどういうことかという説明を国民にわかりやすくすることもせず
に、国民に負担させるのはおかしいではないか、などといろいろ言っても、資源がない
日本は原子力の平和利用を推進しなければならないのだの一本槍。
 だから、原子力の平和利用には文句をつけていないって。プルサーマルがなんでウラ
ン燃料のリサイクルなのか、プルサーマルで一割しか節約できないのに、いったいいく
ら国民に負担させるのかと聞いているのだから、それに答えて欲しいのに、エネルギー
の安定供給が大事だという答しか返ってこない。挙げ句の果てに、自分の主張と違うか
ら反対するのはおかしいなどと言われ。じゃあ、問いにきちんと答えて見せろ!!
 よくわかっていて意図的に論点を外しているか、よくわかっていなくて、ウラン
ルトニウムの違いに気がついていないか、どちらかではないかという人ばかりで議論し
ても前に進まない。本当に、エネルギー問題を真剣に議論しようというならば、なぜ、
国民にわかりやすく本当のことを話さないのか。巨大な後ろめたさが隠されている。

2007.1.7(土) 元旦の福袋と爆弾低気圧
 それにしても正月三が日ぐらい大型店舗は休みにしてもよいのではと思うのは僕だけ
だろうか。福袋などもべつに成人の日から売り出してもよいではないか。地球温暖化対
策にもなると思うが。
 それにしても政府は京都議定書を守るつもりはさらさらないのだろうか。爆弾低気圧
の猛威を感じながら地球温暖化を防ぐことの重要性をもっと政治は考えるべきだ。だか
原発の増設をなどと叫ぶ利権屋もいらないが。
 処分地への支払金額を一気に五倍にしてみたが、果たして自治体は名乗り出るだろう
か。どこの町でもよいというわけにはいかないのだし、もう少しまじめに処分地探し
やるべきではないか。


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