河野太郎議員の原子力政策2005

2005.12.17(土) 原子力空母を配備せよ
 東京電力原子力でタービン回して作った電気で暖房をかけ、テレビを見ながら、日
本には核エネルギーがあるから、横須賀に原子力空母を配備するのは反対だという野党
の人がいて、(ため息)。
 なぜ日本に米海軍の空母を配備するかというと、北朝鮮のノドン、テポドンを非常事
態に取り除こうとするならば、自衛隊の武器では届かないのだから、日本海に派遣され
た空母の艦載機でこれを叩くしかない。また、日本の石油の海上主要ルートを守ること
ができるのも、空母を中心とした米海軍だ。さらに、空母は中台紛争を防ぐための抑止
力でもある。だからハワイやサンディエゴではなく日本に空母を前進配備することが日
本の安全保障に必要なのだ。原子力空母とこれまでの空母の最大の違いは、原子力空母
は頻繁に燃料を補給しなくてもよいことだ。これまでの空母は横須賀からマラッカ海峡
に進出するために、軽油をドラム缶で5万本必要とする。二、三日に一回、燃料を補給
しなければならず、莫大な後方支援を必要とする。さらに、燃料補給中は、進路変更、
航空機の発着ができず、低速運行をしなければならない。空母の最大の弱点はこの燃料
補給時だ。この間に潜水艦から攻撃されればどうにもならない。
 これまでの空母は、整備の観点から全てのボイラーを長期にわたり継続的に運転する
ことができない。一部のボイラーを止めているということは加速力に差が出てくる。
巡航速度(10ノット)から最高速度(30ノット)に加速するときに、これまでの空
母は約一時間半から二時間かかるが、原子力空母は三分でできる。この加速能力は、潜
水艦からの攻撃が予測されるときに死活を分ける。さらに移動に要する時間にも差が出
てくる。米本土から紅海までの所要日数は、原子力空母ルーズベルトが16日間に対
し、非原子力型のケネディでは27日かかる。空母用の燃料を積まなくてもよいため
に、原子力空母は艦載機の燃料と弾薬を1.5倍から2倍積むことができる。飛行甲板
が約一割大きいため、飛行機の発着も容易だ。日本の安全保障に必要だから空母を配備
しているわけで、それならばより能力が高く、生存確率の高い原子力空母を配備するべ
きなのだ。核兵器原子炉を混同してはいけない。
 電力会社の労働組合に義理立てして核燃料サイクルには何も言わずに、原子力空母
なると怒ってみせるのはチャンチャラおかしい。

2005.12.9(金) 総裁選挙に立候補
 当然に核燃料サイクルの見直しや地位協定の改定といったこともテーブルに載せる。

2005.11.21(金) パシフィックカウンシル
 日米同盟を国民のレベルでも強化していくためには、アメリカ京都議定書に参加
し、CTBT対人地雷条約などにきちん参加するべきだし、小型核兵器の開発などや
めるべきだと主張する。会場からは大きな拍手。

2005.11.15(火) 東京入管
 今日のテーマは核燃料サイクル

2005.7.18(月) 青森へ
 青森四区の木村太郎代議士のお招きで弘前へ。
 かつて青森県連から自民党除名の要求が出ていた河野太郎だが、青森県の代議士から
お招きを受けるということは除名要求は無くなったのだろう。ただし、今回は核燃料サ
イクルの話は無し(弘前ではITERには冷めていた)。
 六百本のひまわりに囲まれたような木村太郎女性後援会のひまわり会のパーティとサ
マーナイトという若手の会の二つに出席。両方の会で、さあ選挙です、と選挙風をあお
る。ひまわり会では、山嵐桜組の演技に場内総立ち(誰だそれという方もいるかと思い
ますが、弘前のモーニング娘。ですね!?)。
 木村太郎とクールフォーという隠し芸もあって、やんやの大拍手。次回はワワワワー
というバックコーラスだけでなく、ボーカルもやらせていただきたい。

2005.7.18(月) 六ヶ所総デタラメ
 せっかく青森に行ったので、六ヶ所村再処理工場のデタラメぶりについて。
結局、漏水は業者の不正溶接が原因だった。そして、日本原燃は、総点検をやりなが
ら、その不正溶接箇所を見抜くことができなかった。なにが六ヶ所総点検だ!
 さらに少量の水漏れならば日本原燃は、まあいいじゃないですかということにしたい
と県に申し入れている。三村県政の姿勢が試されることになった。知事はきちんと対応
したい意向を示しているが、県庁のお役人の責任を取りたくない姿勢が知事の足を引っ
張っている。 

2005.7.11(月) グリ−ン電力証書Tシャツ
 先日のごまめの歯ぎしりの「太郎塾の創設に多大な貢献をしてくれたバレリーナ兼テ
コンドーの黒帯兼モデルで食べてた奴」という表現で誤解した人が多数いらっしゃるよ
うなので、もう少し丁寧に書くと「モデルで食べてた」というのは、グラビアモデルと
かファッションモデルで食べてたわけではなくて、こういう対策をしたら地球温暖化
どういう影響が出るかという理系のモデルをつくって数値を入れてスパコンぶん回して
計算するという意味で「モデル」で食べていたということですので...。
 で、そのモデルで食べてた彼女が、一枚3900円のTシャツを買うと、一夏自分の
冷房からCO2を排出しなくなるというグリーン電力証書Tシャツを世界で初めて発売
開始した。

2005.6.22(水) バ−ナブルポイズン
 青森県の話では、六ヶ所の再処理工場の水漏れは、やはり総点検した場所だった。
接加工した場所隠そうとした疑いがもたれて点検の対象となった場所からの水漏れ
しい。
 日本原燃は、使用済み核燃料と一緒に搬入されたバーナブルポイズン(核燃料に混ぜ
られるホウ素など)切断試験を行う予定だったが、青森県からそれはアクティブ試験
になると抗議され、試験を中止し、模擬実験に切り替えた。模擬実験ならばウラン試験
よりも先に実施できたはずだし、その時に水が漏れたはずだ。まともな管理が行われて
いるのか?

2005.6.21(火) 六ヶ所の水漏れ
 六ヶ所村水漏れ事件は、総点検の際に確認したところであった。
 保安院も確認している部分であり、保安院の責任はまぬがれない。
 このピットは今年に入って装置の取り替えをやっているので、それが原因だという声
もあるが、その程度で水が漏れるならば総点検をやり直さなければならないだろう。
 青森県は、搬入された使用済み燃料をそのままにしておくわけにはいかないと強い調
子で申し入れるようだ。どこか大手のマスコミ、この問題フォローしないの?

2005.5.31(火) 野党もマスコミも今日もお休み
 もんじゅ裁判で敗訴。でも、このままもんじゅがうまくいっても、2050年以降に
実用化するかもしれない高速増殖炉のために、今、六ヶ所村再処理をすることに意味
があるのだろうか。毎年八トンプルトニウムだぜ。プルサーマルの効果なんてたかが
しれている。プルサーマルのために核燃料サイクルをやるわけじゃあるまい。それでも
マスコミ電力に遠慮して取り上げない

2005.5.28(土) カッコだけの反対
 日本原電が、福井県敦賀市茨城県東海村の中学生を先日大事故を起こしたイギリス
セラフィールドにある再処理工場に連れて行こうと、その事故のことは隠したまま、
教育委員会を通じて募集を始めた!
 日本のマスコミがこの事故のことを全く報道しないものだから、教育委員会はそんな
ことに気がつかず、日本原電の誘いを受けて募集を始めたらしい。
 漏れた溶液にはプルトニウム200キロとウラン20トンが含まれていて、施設の再
開のめどは全く立っていないというところへ、中学生をだまくらかして連れて行こうと
いうのだろうか。日本の原子力村の人間はお粗末すぎるぜ。

2005.5.17(火) 出た!デタラメ白書
 エネルギー白書、というよりもエネルギー庁の白旗だ。
 まず驚いたのは「もんじゅ」の記述。裁判で負けているから現状ではもんじゅは動か
せない。にもかかわらず、地元の了解を得たので改造工事に着手する等と書いてある。
閣議の日には裁判の判決はまだ出ていない。その状況でこういう記述をするエネルギー
白書を出そうというのである。おかしいじゃないかとクレームをつけると、裁判に関し
ては脚注で記載します!! 馬鹿言うんじゃない。裁判で負けてますというのが本文
で、裁判の判決変わったら云々というのが脚注じゃないか。エネ庁エネルギー白書
作成していて、もんじゅの裁判に誰も気がつきませんでした!?
 一次エネルギーの価格については、原油石炭などは長期契約の価格でグラフを作成
しているのに対し、ウランだけは高いスポット価格を使ったグラフ。しかも、本文のな
かで日本はウランに関してはスポット契約ではなく長期契約にしているとわざわざ書い
てあるのに。ウランの価格高騰ということを誇示し、再処理を正当化しようとする姑息
な手段だ。
 一年間のトピックスという項目を作っているので、日本の電力料金が高いということ
を何で取り上げないのと尋ねると、これは昨年一年間のトピックスなので...。
 では、なんで昨年大いに議論になった環境税について書かないのと尋ねると、回答は
意味不明。
 電力料金についてはデータ・図表集に、というのでそっちを見ると国際比較でガス
価格が高いというグラフと比べて電力料金が高いというグラフは極端に大きさが小さ
い。しかも、ガス料金は高いというだけなのに対して、電力料金に関しては以前の料金
比較を載せて、前よりも良くなっていることの方を強調している。(電力料金がずば抜
けて高いことには違いがない)
 ふーん、結局、資源エネルギー庁は現在のエネルギー関連業界の利権の構造を維持
ることに汲々としているだけなんだね、と申し上げると、いや、エネ庁も現状で良いと
思っているわけではない。とは言うものの、利権構造には切り込まず、自民党の利権族
といっしょになって政財官の利権トライアングルの維持に必死になっているエネ庁の姿
しか出てこない。
 エネルギー問題は日本にとって極めて大事な課題だが、利権屋ばかりが群がっている
現状ではどうにもならない。社会保険庁解体の後は資源エネルギー庁も解体し、まとも
な人間を外から招聘してエネルギー戦略を一から作らねばならない。
 出来レースの原子力委員会保安できない保安院も廃止してやり直しだ。
 核のゴミをどうするのさ、と期待しないで答えると、それは将来きちんとやりま
す...。結局、担当者はその頃はもういないから責任も感じていない。日本に対する
インパクトを考えれば社会保険庁以上のいい加減さだ!

2005.5.10(火) 沈黙のマスコミ−セラフィ−ルド
 セラフィールド。日本からの再処理委託分はどうなるのか等、我が国にも影響が大き
事故である。特に事故処理に五千億円、一説では一兆円かかるとのこと。六ヶ所村
の同様の事故があればこのくらいの費用がかかるわけだ。なぜ、日本のマスコミは奇妙
に黙っているのか?
 NGOによれば、イギリス政府に先駆けてアイルランド政府が事故の詳細を発表した
という説もある。漏洩発見から発表までの経緯は未だ不明だ。
 電力会社広告宣伝費がそれだけマスコミにとっておいしいということは、電力料金
がその分高い訳だ。もっと競争をエネルギー業界に導入しなければならないのではない
か。

2005.4.26(火) 容器リサイクル協会陥落!
 国民に四十兆円もの新たな負担を押しつける再処理のための資金の積立に関する法案
が衆議院本会議で可決される。僕はもちろん反対。こんな重要な問題が、電力会社
告宣伝費が惜しいため、マスコミではほとんど報道されない。何が社会の公器だ。
 数寄屋橋の交差点で新世代総理を創る会の街頭演説。
 僕の演説のテーマはこの再処理のための四十兆円の国民負担。びっくりして足を止め
てくださった方が結構いらした。

2005.2.18(金) 外務省河野太郎担当
 ちなみに六ヶ所再処理工場、既になんか漏れてますが、四十兆円のコストがかかる
プロジェクトにしては、どのマスコミも東京じゃゴミ扱い。

2005.2.8(火) 興味のないこと
 六ヶ所村再処理工場の問題に関して、まともな報道をしたマスコミはほとんど無
い。電力会社の金の圧力に屈したのだ。原子力発電所事故を起こせば、電力会社の発
表に基づいて、事故があったという事実は報道する。が、原子力政策について批判的な
報道はしない電力会社の金が逃げるからだ。
 青森六ヶ所村の取材を一生懸命やっていた新聞記者がいた。が、彼は本社に「栄
転」になった。電力会社の圧力があったからだ。当然この圧力も記事になるのだろう
ね!


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