東奥日報 2007.3.8(木)
県民が最重要と考える県政の課題は「雇用・経済対策」、次いで「医師不足など医療
対策」であることが、東奥日報社が実施した電話世論調査で分かった。これらに関する 政策は、三村申吾知事の「評価できる政策」で下位にとどまる一方、「評価できない政 策」で上位を占め、県政の現状に対する県民の不満やニ−ズが浮き彫りになった形だ。 三村知事の一期目県政に対する評価については、回答者の66.9%が「評価する」と し、「評価しない」の23.8%、「分からない」の9.3%を大きく上回った。
調査は3月4〜6日の三日間、地域別人口比率や男女比率などを加味して実施し、5
16人から回答を得た。
回答者が「県政で最も重要」と考える課題は@雇用と経済対策40.7%A医師不足
などの医療対策28.1%B財政再建と行政改革C農林水産業の振興9.3%の順だっ た。
「三村県政を評価する」と答えた人は、調査規模が異なるため一概には比較できない
が、前回2005年9月の調査より7.6ポイント増加した。女性では70.3%と男 性を7.4%上回った。60代以上や現業職で評価が高く、30代や事務技術職で低 い。
「評価する」と答えた人が、評価する政策に挙げたのは@財政再建と行政改革33.
0%A攻めの農林水産業B医師不足などの医療対策18.6%C雇用と経済対策16. 5%の順。
性別では、財政再建は男性の、医師不足対策は女性の評価が比較的高い。年代別で
は、財政再建は40代以下、攻めの農林水産業は30代、医師不足対策は70代以上で 高い評価を得ている。職業別では、財政再建は事務技術職、攻めの農林水産業従事者が 支持している。
「評価しない」と答えた人が、評価できない政策として挙げたのは@雇用と経済対策
51.2%A医師不足など医療対策24.4%B財政再建と行政改革C農林水産業対策 6.5%の順。雇用・経済対策は50代の不満の高さが突出し、医師不足対策は女性や 70代以上の批判が強い。
三村知事は調査結果に対し、「それぞれの分野において、やるべきことに真摯に対応
してきたことを評価していただいているとすればありがたい。今後も初心を忘れずに、
財政再建、雇用対策、医師定着の仕組みづくりなど、県民生活にとって大切なことに全
力で努力したい」と話している。
【参考】 東奥日報 '07知事選
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