3.マネジメント(仕事の仕方)改革を宣言するマニフェストを。
3−1.県のミッションを再定義するマニフェストを。
(1)「県民の痛みを自分の事として受け止める県政」とするべき。官民の所得・生
活格差は大きい。安易な事業費削減、サ−ビスの切り下げは許されない。「金
がないから、もうできない」という「思考停止の封印」、「苦情住民との同
伴」による実態認識、思いつき改革を排した「保守、保全目的の改革」への禁
欲などが必要。一方、必要な改革は躊躇せず、アリバイ証明規模にとどめては
ならない。
(2)「県民と公共・公益の仕事を分かち合う県政」とするべき。事業費に人件費を
帰属させた一体的削減で、安上がり下請けを排した本格的外部化や民営化を進
めるべき。指定管理制度の活用、地域自治区づくり、ふつうの市民・県民が手
がける小さなコミュニティ・ビジネスやNPO新事業の後押しなどが必要。
(3)「自治体同士として、市町村の苦境を支える県政」とするべき。特に、市町村
の財政破綻防止に共同対処が緊急。県、市町村を挙げた「共助」で「地域自治
継続計画」と「地域自治継続基金」づくりに踏み切る事が必要。
(4)「いざという時に県民を支える備えを怠らない県政」とするべき。基金積み増
しに目標を転換し、客観的根拠、説明力のある基金水準を確保する事が必要。
そのため「災害からの早期復活プラン=業務継続プラン」づくりなどが必要。
自然災害だけでなく、核燃料サイクル施設や原子力発電所に関しても、避難計
画だけでは不十分。
3−2.県の権限を活用するマニフェストを。
(1)財政制約が大きくても、県は権力機関であり、予算編成権、事業の発注権限、
補助金の使途の決定権限などを活用することで、役割を高める事が可能。
(2)県議、県職員、県民と予算編成権を共有するべき。全会派との公平・公開の編
成方針を決め、口利き(パイプ論)を根絶する事、緊急重点配分以外は部局に
編成を委ね、職員の意欲を引き出すこと、予算提案に関係団体、関係県民の事
前評価を義務付け、部局と県民の協働を促進する事などが必要。
(3)発注権限の使い方は、特に公共事業関連業界の体質や活力を左右。業界の談合
体質の責任はかなりの程度発注者にあり。健全な競争強化と地元発注の増加を
目標とした入札改革が必要。(不完全型)一般競争入札で談合を防止し、同時
に、応札条件の設定や加点法で地元発注の増加、地元企業の元請化を促進する
べき。
(4)細切れの補助金のメニュ−化と同時に、公正化・公平化、既得権排除のため、
使途決定手順を公開型に変更するべき。公開審査への応募によって、事業提案
の精度が上がり、効果的事業への絞込みが進む。
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