後援会討議資料


ステップアップあおもり −再生から創造へ−

三 村 申 吾 

再生から創造へ
 「青森を元気にしたい。」
 ただこの思いで4年間、愚直に邁進してきました。
 徹底した行財政の改革、未来とそして今を支える人財の育成、攻めの農林水産業、あ
おもりツーリズム、ローカルテクノロジ−を基本としたあおもり型産業の育成など産
業・雇用対策、保健・医療・福祉包括ケアシステムの推進、医療確保のためのグランドデ
ザイン策定等々、各分野ともにこつこつ地道に新しい芽を育ててきたとの思いがありま
す。
 青森県発展のための土台は整いつつあります。
 いよいよ「リセット(再生)」から「クリエイト(創造)」の時です。
 "ステップアップあおもり"
 私は、県民の皆さんと一緒に、「一歩先の青森県」「次のステージの青森県」を目指
したいと思います。
 「持続可能な青森型社会」を目指して、一つひとつの課題に着実に取り組み、県民の
皆さんにお応えしたいと思います。
 目指す思いは「青森の元気」「青森の笑顔」「青森の青空」です。
 ともに、「暮らしやすさのトップランナー」を目指し、前進しようではありません
か。

三村申吾の姿勢
私、三村申吾は、次の「3つの姿勢」を大事にします。

◇自立  
 地方分権の時代です。自分たちの地域づくりには自分たち自らが「参加」し、責任を
持って地域を創り上げ、そして将来世代へと引き継いでいく。私はこうした「自立」の
姿勢を大事にします。
 自主自立の青森県づくり、自主自立のちいきづくりを進め、県民が県政の主人公であ
るという自治の原点に立ち返った、公平・公正を実感できるふるさとづくりを進めま
す。
◇創造 
 地方分権の時代は地域間競争の時代でもあります。その中で青森県が発展していくた
め、素晴らしい地域資源や価値を「知恵」によって磨き、新たな「創造」を進めていか
なければなりません。
 そのためにも私は「創造」する心を大切にします。「創造」する心を応援します。
◇協働 
 私は、世代間や県内他域間、産業間、業種間など様々な領域の間での「協働」を進め
ます。そしてこれからのパワーを統合し、これまでの次元を超えた新たな付加価値を生
み出していきます。
 いわが、青森ならではの地域力、「青森力」を結集することによって、新しい青森県
の可能性を切り拓きます。

 以上の3つの姿勢を大事にしながら、県民の皆さんと一緒に「一歩先の青森県」「次
のステージの青森県」を目指したいと思います。

ステップアップあおもり
 21世紀はまさに心の豊かさや環境・命・健康など、くらしや生活のフィールドの健
全さをどのように守り、発展させていくのかを志向する時代といえます。 
 そこで私は、県の施策として「生活創造社会」、青森県を暮らしやすさではどこにも
負けない地域とすることを目標としてきました。
 それは、豊かな自然環境の中で、自然のリズムや時間が大切にされ、青森で生きるこ
との価値や素晴らしさを実感できる社会です。
 幸いにも、わが青森県は豊かな自然環境や水資源、食料、多様なエネルギーなど、生
活の基盤に恵まれています。そして何よりも多くの優れた人財がいます。
 私はこれからの財産や地域の総合力たる「青森県」を活かして、暮らしやすさのトッ
プランナーを目指していきたいと考えています。
 しかし、私たちには、産業・雇用の問題、行財政基盤の確立といった大きな課題も依
然として存在しています。
 それらを考慮し、「教育、人づくり」「産業・雇用」「安全・安心・健康」「環境」
「行政基盤」の5本の柱からなる政策を、県民の皆さんにお示しします。
 これらの政策を着実に、そして有機的に展開して行く事によって、「持続可能な青森
型社会」を創っていきたいと考えています。

教育、人づくり
人は石垣、人は城、そして人は財(だから)。
 何事を成すにも「人財」が基本となります。私は、県民の皆さん、そして広く各分野
の方々と連携、協働して「あおもりの今を作る人財」と、「あおもりの未来をつくる人
財」の育成を積極的に進めます。

★学校、家庭、地域など各ステージにおける教育力の向上を図ります。
 引き続き少人数学級を維持するとともに、学習サポートや小・中連携教育の仕組みづ
くりなど子どもたちの未来を切り拓く事業、また、たくましい高校生育成事業、ふるさ
と理解推進事業、地域を育む子供イキイキ事業など、きめ細かな施策でこれにあたりま
す。

★農林水産業を支える後継者育成システムを確立します。
 認定農業者1万人、集落営農組織130を目指すとともに、新農業トップランナー育
成システムを創設・推進し、斬新な切り口で県内外の」消費者に「青森の正直」を発信
する、地域に元気を呼び起こす担い手を育成します。また、水産総合研究センター内の
「賓陽塾」において、即戦力となる漁業の担い手を育成します。

★創造・起業を支える人財を育成・応援し、近未来の「社長づくり」を進めます。
 ふるさと仕事人育成事業、プレインキュウベーションや創造チャレンジャーのサポー
トなど具体の事業を進めるとともに、地域ぐるみのキャリヤ教育を効果的に展開し、
産・学・官・金融の連携を一層強化しながら豊かな発想と意欲に満ちた人財づくり、経
営者づくりを推進します。

★男女共同参画を一層推進します。
 市町村の基本計画策定40%を目指すとともに、女性参画が望まれる科学技術分野の
講座開催による人財育成や、職場や家庭での環境づくり、地域や学校でのDV予防啓発
事業など、各分野で男女共同参画を推進します。

 ・命を大切にする県民運動の充実
 ・いじめ対策諸事業の推進
 ・県民カレッジ、マスターカレッジ等生涯学習機会の充実
  (総合社会教育センター利用者数25千人を目指す)
 ・団塊世代支援と団塊ダッシュ戦略の推進
 ・問題を抱える子どもたちの自立支援
 ・放課後の子ども対応の充実

産業・雇用づくり
青森の元気は経済の元気から。そして雇用の場づくりから。
 これまで地域を支えてきた産業を育てるとともに、起業・創業や企業誘致、そして新
産業をいかに創造していくかが大切です。
 私は本県が有する様々なローカルテクノロジー等の地域資源や産・学・官・金融の力
を結集し、産業雇用対策に全力であたります。

★海外への農林水産物の輸出を4年間で倍増させるなど、せめの農林水産業を一
 層推進します。
 第1次産業の元気は地域経済の元気。攻めの農林水産業のグレードアップを図るとと
もに、展示商談会の開催、大手量販売店や市場と結びついた食品スーパー等への販売を
更に拡大します。中国・米国への輸出戦略のみならず、海外の新規市場開拓に」チャレ
ンジします。自らトップセールスします。

★農家民宿に関する規制の緩和と受け入れの充実を徹底するなど、あおもりツー
 リズムを推進します。
 スローライフ、スローフードの時代は青森のチャンスの時。「達者村」や「海彦山彦
の里」の取組を県内各地に拡げるとともに、美術館を核とした都市型観光の仕組みづく
りや産業観光を強力に推進します。

★きめ細かなセーフティーネットを整備し、県内中小企業を強力にバックアップ
 します。
 企業の特性や創業・経営革新などの目的に応じた金融対策の充実、ビジネスマッチン
グによる新技術の習得や新規市場の開拓に加え、元気企業チャレンジ基金により県内中
小企業を幅広く支援します。

★東北新幹線前線開業を、ヒト・モノ・カネの流動に結びつけ、県経済の飛躍を
 実現します。
 開業対策推進本部による交流人口拡大戦略を高度化し、あおもりツーリスムの情報発
信・誘客・宣伝のグレードアップ、ホスピタリティ等受入れ態勢の充実や資金面での支
援を行うとともに、青森県ゆかりの経済人など産業人財の誘致を進めます。

★豊かな地域資源を徹底活用し、食関連産業や健康関連産業などの価値と雇用を
 生み出す「ものづくり」を追及します。
 県産資源の高付価値かを図る農工ベストミックス構想や、医療資源、温泉等を活用す
るあおもりウェルネスランド構想、優れたローカテクノロジーを用いての先端産業や環
境・エネルギー産業を振興します。
 また、あおもりクリエイトファンドを活用し、新事業の創出を資金面からバックアッ
プします。

 ・働き盛りセーフティネット
 ・ハイテク農業プロジェクト、野菜工場実証実験
 ・旬・希少性・味といったこだわり産業の商品化
 ・りんご新品種戦略
 ・つくり育てる漁業と先端技術活用漁業の研究・実証
 ・戦略的企業誘致・増設(誘致・増設100社を目指す)
 ・障害者雇用促進対策
 ・若年者職場定着促進
 ・国際観光戦略の推進(外国人宿泊者数8万人を目指す)
 ・幹線道路ネットワークの早期完成
 ・ユビキタス社会実証研究の先進地づくり

安全・安心、健康づくり
豊かさとは何か。このふるさとに安じて生きられること。
 県民一人ひとりの命や暮らしを守ることは県政の重要な仕事です。防災や危機管理も
含めてのあんぜん・安心対策や保健・医療・福祉施策当、県民生活のセーフティーネッ
トをしっかりと構築します。

★医療環境の整備などにより医師確保対策を強力に進めます。
 「医師確保グランドデザイン」を強力に進め、研修医確保対策として重要な臨床教育
水準の向上を図るため、県外大学や海外医療機関との連携を深めるなど、日本きっての
良医を育む仕組みづくりを一層推進します。研修医をコンスタントに55名確保するこ
とを目標にします。

★がん対策の先進県を目指します。
 県民の死亡率の3割ががんとなっています。そこで、一次予防対策や効率的な検診シ
ステムづくり、地域医療資源のネットワ−ク構築をはじめとして、県民の誰もが、どこ
でも、がんと戦えるシステムをしっかりとつくります。

★母子保健や子育て支援など、親と子の安心づくりを徹底します。
 今こそ、子どもの命を大切にし、豊かな心を育む環境づくりが大切です。特定不妊治
療費助成や、乳幼児育成支援、ひとり親家庭医療費支援などに加え、虐待対策の充実や
自閉症・発達障害支援まで、幅広く推進します。

★犯罪のない、安全・安心なまちづくりを推進します。
 安全・安心まちづくり条例の趣旨に則り、県民、各関係機関協働のもとで、犯罪の発
生件数を10%減らすとともに、ボランティア団体等の協力を得ながら、「子どもを守
ろう・口コミメルマガ」登録件数3000件を目指します。

★原子力エネルギ−関連施設の安全確保を徹底します。
 「安全なくして原子力なし」の強い意志のもと、品質保証体制の向上や情報公開、モ
ニタリングの仕組みを徹底します。

 ・地域連携バスを含めた保健・医療・福祉包括ケアシステムの充実
 ・あおもり食育大作戦の展開
 ・出産環境整備対策
 ・生活習慣病予防対策強化
 ・自殺防止対策の充実
 ・交通事故死傷者の一層の減少(98百人以下を目指す)
 ・消費生活の安全・安心確保
 ・河川・海岸・砂防・地滑り等、防災対策の充実

環境づくり
21世紀は環境の時代、青森の時代。
 私たちの暮らしのフィ−ルドである豊かで優れた自然環境は、青森の宝です。これを
保全し、次世代に確実に伝えてゆくことは私たちの大きな責任です。
 だからこそ、限られた資源の循環システムに取り組み、本県の特性を活かした環境負
荷の少ない循環型社会の形成を目指さなくてはなりません。

★21世紀の山づくり、水づくり、土づくりに向け「環境公共」を推進します。
 私たち青森の宝は、この素晴らしい環境です。
 山・川・海をつなぐ水循環システムの再生保全と日本一の土づくりをはじめ、健全な
農林水産業と農山漁村の環境を将来に引き継いでいくため、地域資源や技術、人財を最
大限に活用する「環境公共」を進めます。

★風力・太陽光・バイオマス・潮流・水素など再生可能エネルギ−の最先進地を
 目指します。
 青森の豊かな自然エネルギ−源を実用性の高いものとする試みや分散型電源のシステ
ム確立は、新エネルギ−産業の育成のみならず、チーム・マイナス6%メンバ−の責務
でもあり、21世紀の発展モデルを示す大切な仕事です。青森県が先導します。
※ 京都議定書の目標達成を目指す国民プロジェクト

★一般廃棄物の減量化と再資源化によりリサイクル率を4年間で25%までアッ
 プし、循環型社会を実現します。
 全国でも希有のゼロエミッションシステムを推進し、静脈産業の先進地たる青森とし
て、一人当りのゴミ量の削減とリサイクル率を高める事は急務です。「人と地域と自然
の環(わ)」を目指します。

★世界自然遺産白神山地の保全と縄文遺跡郡の世界文化遺産登録を目指します。
 青森には自然と文化、二つの世界遺産があることを、県民の誇りとすべく、白神の太
古からの貴重な資源と生態系を次世代へ継承するため、利用のル−ルづくりやガイド育
成の充実を図る一方、4道県連携して、三内丸山を中心とす縄文遺跡群の世界文化遺産
登録を目指します。

 ・ゼロエミッションを目指す資源循環と静脈産業の育成強化
 ・不法投棄対策
 ・環境教育・環境学習の推進
 ・リサイクル製品普及促進(認定50製品を目指す)
 ・ニホンザル保護対策とツキノワグマ被害防止対策

★行政基盤づくり
行財政基盤の安定なくして県政なし。
 地方分権の時代、自主・自立の地域づくりを進めるためには、安定した行財政基盤が
不可欠です。私は引き続き財政改革プラン、行政改革大綱等を推進し、健全な県財政
と、効率性・柔軟性を重視した行政組織づくりを目指します。
 また、6つの地域県民局を通じた市町村との連携・協働によって地域力の強化に努め
ます。

★行財政改革を着実に進め、元金ベ−スでのプライマリ−バランスの黒字化を図
 ります。
 県経済を失速させる財政再建団体を回避しなければなりません。今後とも、強い意志
を持って将来に責任のある行財政改革を断行します。

★事業の選択と集中を徹底し、限られた予算を効率的に執行します。
 大切な税を使う際に、より効果が早く、かつ高く現れる工夫で事業を執行することが
私たちの責務です。

★情報公開、情報提供、結果の公表・公開を進めます。
 県民にわかりやすい施策遂行や予算執行も私たちの責務です。情報公開、情報提供を
積極的に進め、県民の皆さんとの協働を進めます。

 ・地域県民局を中心とした地域力の結集
 ・最高水準の市町村合併支援対策の継続
 ・市町村発・元気なあおもりづくり支援
 ・ファシリティマネジメント(県有施設の経営管理活動)の推進
 ・橋梁アセットマネジメント(資産の効率的管理・運用)の推進(長期的に1千億円
  超の削減を目指す)


トップへ
トップへ
直前のページへ
直前のページへ