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平成17年10月17日
日本原燃株式会社社長
兒島 伊佐美 殿
再処理工場について勉強する農業者の会
会長 哘 清悦
拝啓 時下益々ご清祥の事とお慶び申し上げます。
この度、無農薬で栽培した米を契約販売している〇〇〇〇〇が、貴社がウラン試験を
始めた事によって、二人のお客様から契約解除されてしまいました。
「核燃料サイクルは国民の理解を得ながら進める」との事でしたが、国及び事業者
が、もっと積極的に国民の理解を得る活動を十分行っていれば、このような被害が発生 しなかったのではないかと思っております。今後は、国民の理解度を確認しながら、核 燃料サイクルの理解を得るための活動をより強化される事を望みます。
そしてこの度、私が〇〇〇〇〇から委託を受け、今回の風評被害による損害賠償請求
に伴う手続き全てを代行する事となりました。
既に17年産の新米も収穫され、古米となる16年産の米を同じ価格で販売するのが
難しい状況になっております。つきましては、円満に解決する方法として、下記の2点 を提案致しますので、10月末までにご回答下さいますようよろしくお願い致します。
なお、個人情報保護の観点から、委託者及び委託者のお客様の氏名等については公表
を差し控えさせて頂きますが、御社から、提案事項の実現のために必要な情報提供を求 められた場合は、依頼者と相談の上、可能な範囲内で協力したいと思います。どうか御 理解下さいますようお願い致します。 敬具
1.契約解除され在庫として残った米を、御社が買い取って下さる事。(表1参照)
{110kg × 500円/kg = 55,000円(税込)}
2.多くの国民が、核燃料サイクルを正しく理解するようにし、その結果として、二人
のお客様が、再び依頼者の米を購入するようにする事。
表1 二人のお客様の年間契約数量と実績 (×:契約解除)
参考:東奥日報
2005年10月18日(火)「ウラン試験で解約された」/コメ農家原燃に買い取り要請
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