青森県から原子燃料サイクルモニタ−の件でまたもや「いわれなき差別」を受けまし
た。知事とのワイワイミ-ティング、原子力政策懇話会に続き、これで3回目になりま す。風評被害の問題がまだ解決していないというのに、人権問題(青森県の組織的な哘 清悦への差別行為)も浮上して来て困っております。
■何が問題(差別)なのか?
原子燃料サイクルモニタ−を県内40市町村に5名ずつ推薦してくれるように依頼し
た青森県が、200名の中で、七戸町が推薦したにもかかわらず、哘清悦一人のみ、当 初の要件になかった理由で、しかも委嘱日の前日に「委嘱できない」と伝えてきた事。
■原子燃料サイクルモニタ−について(県が市町村に送付した資料より)
1.原子燃料サイクルモニタ−制度の目的
原子燃料サイクルモニタ−制度は、県内在住の方々を対象に、原子燃料サイクル事
業に対する意見・要望などをアンケ−ト等により把握し、原子燃料サイクル広報・
広聴活動の企画・立案の参考とするものです。
2.原子燃料サイクルモニタ−の資格・任期・身分
(1)原子燃料サイクルモニタ−の資格
原子燃料サイクルモニタ−は、次の要件を満たした方々の中から知事が委嘱した
方々です。
@原子燃料サイクル事業について関心を持っている方
A原子燃料サイクルモニタ−の活動について、協力が得られる方。
(2)原子燃料サイクルモニタ−の任期
原子燃料サイクルモニタ−の任期は、2年間です。
(委嘱した日から翌年度の3月31日までです。)
(3)原子燃料サイクルモニタ−の身分
原子燃料サイクルモニタ−の皆様は、原子燃料サイクルモニタ−としての仕事を
依頼されていますが、青森県から雇用されているのではありません。
したがって、原子燃料サイクルモニタ−になることによって地方公務員法その他
の法令によって活動が制限されることはありませんので、自由な立場で率直な意 見や要望などをお寄せ下さい。
■哘清悦を委嘱できないとする県の理由(県の文書)
事 務 連 絡 平成18年7月11日
七戸町企画調整課
主任主査 〇〇〇 様
青森県エネルギー総合対策局
総務企画グループ 主査 岩谷
県行政の運営については、平素から格別の御協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。
さて、先に推薦依頼しました原子燃料サイクルモニター事業の狙いは、一般県民の方
に原子燃料サイクルに関する知識や最近の動きに関する情報を提供し、原子燃料サイク ルの必要性などについての基本的な知識等を習得していただくとともに、原子燃料サイ クル理解促進事業へ参加していただきながら、これら一般県民向けの広聴・広報事業等 について一般県民の目線に立った客観的なご意見・ご要望等をいただき、今後の事業に 反映させていこうとするものです。
貴町から御推薦いただいた5名の内、哘さんについては、既に原子燃料サイクルに関
する豊富な知識やそれに基づく自らの見識を備え様々な方面において活躍しておられる ことから、当該事業の内容に照らしモニターをお願いするレベルにはない(事業の趣旨 に馴染まない)ものと思料されるところであります。いずれにしても、現在原子燃料サ イクルの再処理事業に起因し風評による経済的被害が発生したとする損害賠償請求の請 求代理人として事業者である日本直燃(株)と協議中であり原子燃料サイクル事業に関 し特別な利害関係を有していることから、現時点においてはモニターを委嘱できる状況 にないものと理解しております。
この旨ご本人への連絡をお願いするとともに、可能であれば改めて1名ご推薦いただ
ければ幸甚に存じます。
■一連の経緯
6月上旬 :七戸町企画調整課の〇〇〇氏から「原子燃料サイクルモニタ−に推薦した
いが引き受けてもらえないか」との電話に「了解」と回答。
6月16日:七戸町企画調整課から推薦した5名の名簿と委嘱交付等資料が送られる。
7月12日
10時頃:私の車1台で、5名一緒に会場へ行こうと思い、企画調整課に電話番号を
聞こうと思い電話したら、課長が「哘さんは委嘱できないと県から連絡が
あったようだ。担当者は今日休暇を取っていて詳しい事はわからないが、
後で電話させます。」との事。→「???」
20時頃:〇〇〇氏から電話あり。「県が今頃になって哘さんには委嘱できないと言
ってきたが、県の職員にきっちり説明させるので、明日10時に役場に来
てもらえますか?」との依頼に、「当日会場に行って皆がいるところで説
明させるのでその必要はないと思う。」と回答したが、どうしてもとお願
いされたので会って説明を聞く事にした。
7月13日 10〜11時
青森県エネルギ−総合対策局・総務企画グル−プの岩谷隆主査と七戸町の
〇〇〇助役(私の仲人でもあり、元農協組合長)と〇〇〇氏と「一般県 民」の私の4人で助役室で協議。
・・(やり取りの内容が多すぎて紹介しきれないので省略)・・
「モニタ−に委嘱してくれなくてもいいが、他の4名と一緒に行く約束を
しているので、放射線の講演会等、一般の傍聴者として話を聞くだけなら いいだろう?」との妥協案にも「会場内に入る事もダメです」
7月14日 10時半〜16時
哘清悦がいない会場で199名への委嘱状交付と講演会が無事終了(予
想)。
7月15日 鹿内県議と小出先生の講演会で一緒になったので状況を報告。
7月21日 鹿内県議が委員会で取り上げて質問。
新聞記者から携帯に電話が入りその事を知る。
■私が考える県の問題点
1.要件にない理由を後から考えて私を強引に排除する事。(後出しジャンケン)
(協議の際に「次回からは要件に、日本原燃の損害賠償請求している県民及び
その代理人は除くと書いておくように」と忠告した。その忠告に対して、岩
谷氏は県に落度があった事を認めて謝罪した。)
・私:「今回はあなたも認めたように県に落度があったのだから次回からは気を付
けるという事でいいんじゃないの(今回は私にも委嘱する)」
岩谷氏:「いいえ、いずれにしても・・・できません」
2.要件では「関心を持っている方」と明記していながら、それは「建前」に過ぎない
事。
・岩谷氏:「原子燃料サイクルについてあまり関心のない県民の方から、どうすれ
ば県民に関心を持ってもらえるのかという意見を聞きたい」→???
・私:「公募すれば関心を持っている県民は応募すると思う。それで足りなかった
ら市町村に推薦してもらえばいい」。 岩谷氏:「それはダメです」 →???
・県の文書:「哘さんについては、既に原子燃料サイクルに関する豊富な知識やそ
れに基づく自らの見識を備え様々な方面において活躍しておられるこ とから、当該事業の内容に照らしモニターをお願いするレベルにはな い(事業の趣旨に馴染まない)ものと思料されるところでありま
す。」→???
(結局は、無垢な県民を集めて、「密室」で放射能は安全だと洗脳し
たいだけなのではないか? 何とか洗脳が完了しそうな時に、私の 「質問」が出ると全てが水の泡になるとでも、勝手に思い込んでいる
のではないか?)
3.連絡が遅すぎる(公式的には前日に報告)
当日(7月14日)の名簿等を準備していて7月11日に「哘清悦」の名前を発見
して慌てて対応したように感じた。
・岩谷氏:「お断りするのにどのような言葉を使ったら良いのか考えていて遅くな
りました」→本音?
4.日本原燃と利害関係を有している事で私がモニタ−になる事がこれほど問題になる
ならば、日本原燃と利害を共にしている蝦名副知事(三村知事よりも頑張って核燃
料サイクルを推進している)が風評被害認定委員会の会長を務める事に対して、県
はどのように認識しているのか確認する必要がある。
(どう考えても公平な判断がなされるとは思えない)
5.私以外の199名については、日本原燃と利害関係がないか調査していない。
私 :「他の199名は調査したのか?」
岩谷氏:「哘さんについては調査しなくても報道により皆が知っている事であり、
他の方については敢えて調べるような事は致しません。」
(日本原燃や電力会社、その関連会社や協力会社等に本人若しくは家族・
親族・友人(代理人よりも利害のある立場だと思うが)が勤めている人 (直接お金をもらっている)は一人もいないのだろうか? もしいたとし
てもそれは問題にしないというのであれば、恣意的にモニタ−(顧問や専
門家もそうだが)を選んでいるとしか言えないと思う)
東奥日報:2006年7月23日(日) 風評被害申立人の代理人、核燃モニタ−委嘱せず
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