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平成18年3月25日
六ヶ所村の農業を守る会
会長 石久保 春彦 殿
再処理工場について勉強する農業者の会
会長 哘 清悦
拝啓 時下益々ご清祥の事とお慶び申し上げます。
さて、平成18年3月7日に、貴会が記者会見を開き、私に抗議文を郵送した件につ
いてですが、翌日の新聞に掲載された記事、及び、抗議文を読んで、「事実誤認に基づ く抗議」であるとの印象を受けました。
翌日、貴殿と電話で話をし、六ヶ所再処理工場に対する不安や日本原燃株式会社に対
する考えなどは、共有できる点が多々あり、お互いに話し合えば、十分理解されるとの 感触を得ておりました。そして、16日の午後6時から六ヶ所村において、話し合いの 場を設ける事まで決めていたにも関わらず、報道関係者が取材を申し込んだ事を理由 に、その話をキャンセルしました。
当会及び私を非難する時には、報道関係者を集めて記者会見を行い、誤解を解き理解
を得ようと六ヶ所村へ出向いて説明したいとの私の申し出に対しては、報道関係者の取 材を理由に拒むという行為は、全く矛盾しているとしか言いようがありません。
それでもある新聞社が、風評被害に対するお互いの認識を紙面上で討論風に掲載した
いとの提案を下さり、もしそれが実現できれば、多くの県民の誤解も解けると期待し、 17日にはインタビュ−に応じておりました。ところが貴殿は、その新聞社のインタビ ュ−にも応じようとはしなかったために、結局この企画も実現しませんでした。
これらの一連の経過を見てみると、貴会及び貴殿は、当会及び私が、意図的に風評被
害を起こしたかのように思わせ、社会的信頼を失墜させるために、報道関係者を利用し たとしか思われません。そのような行為によって、私以上に、女性である申立人が非常 に心を痛めている事をお伝えしておきます。
貴会及び貴殿が、当会及び私並びに申立人に対して行った、事実に反した抗議行動こ
そ、正しく風評被害であると感じています。しかも、名誉棄損・誹謗中傷に該当するよ うな風説の流布こそ、経済的損失を与える行為よりも悪質ではないかと感じておりま す。
貴会及び貴殿の行動に対して、大いに不満はありますが、話し合えばわかってもらえ
るという思いは今でも持っております。
事実誤認は誰にでもあります。私は、人の間違いを絶対に許さないという考えは持ち
合わせておりません。話し合いの機会を得る事ができなかったために、本来は狭まるは ずのお互いの溝が、今はやや拡がりつつあります。
そこで、お互いの考えを理解しこのような状況を打開するために、双方が意見を述べ
合う説明会の開催を貴会に求めます。3月28日(火)〜4月3日(火)の夜のいずれ かの日に、設定して下されば、私が六ヶ所村まで出向きます。
お互いに忙しい時期ではありますが、当会及び私並びに申立人の名誉の早期回復のた
めには、この問題をこれ以上放置できない状況になっております。その事を十分理解し 対応して下さるようよろしくお願い致します。 敬具
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幻の東奥日報紙面対談(六ヶ所村の農業を守り会の会長が逃げ回ったため)
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