農業政策
七戸町とのやり取り(メ−ル)

2007.4.25(水)
七戸町長  福士 孝衛 殿
 
 いつもお世話になっております。
 今年の1月にメ−ルでお願いしておりました新規就農希望者の□□君の受入体制と、
今後の町としての新規就農希望者の受入体制について提案致します。
 □□君に関しては、当初の4月1日研修開始という目標が大幅に遅れたため、相談を
受け町にお願いした私の責任を果たすため、暫定的に、宿泊施設は私の家、受入農家は
私(有限会社みちのく農産)という事で、4月6日からアルバイトという立場で受け入
れて現在研修を始めています。
 食事と風呂は自分で対応する事を条件にしているため、食事は外食か弁当、風呂は温
泉という生活で、□□君には不便な生活を我慢してもらっていました。
 4月19日の会議で話し合われた結果、どうにか教員住宅への入居に目処がついたよ
うで一安心しております。
 残る問題は、受入農家を町が紹介する事なのですが、普及指導室、とうほく天間農
協、八甲田農協の協力を得ても、県の助成金制度(受入農家に月3万円、延べ11ヶ月
分の助成金を支給)だけでは受入農家として申し出る農家がいないという状況のようで
す。4月19日の会議で、「今後のためにも、受入農家が現れない原因を調査する必要
がある」と提案しました。「もし、研修生に給料を支払うのが負担になっているのであ
れば、受入農家に対する県の助成金に町がいくらか上乗せして助成すれば、受入農家が
現れるのではないか」とも提案しました。
 本人は、「トマトを中心に露地野菜を研修したい」と希望しているので、七戸町のト
マト農家の中から、受入農家としてとりあえず数人が登録するような方策を早急に考え
なければなりません。またそのための事業を行うためには予算配分してあげなければ、
担当課、担当職員は何も事業を実施できないので、予算編成権を持つ福士町長には、そ
れをお願い致します。
 県は財政上の理由で、それまで5万円/月だった助成金を数年前から3万円/月に減
額しました。農業所得が今よりもあった頃の5万円/月の助成金の時でさえ、七戸町で
県に登録していた受入農家は私を含めて二人だけだったように記憶しています。その頃
にくらべ更に農家の経営が厳しくなった事を考慮すると、町としても、3〜5万円/月
の助成金の上乗せを検討する必要があると思います。そうすれば、受入農家として登録
してもいいという農家が現れるかも知れません。
 それと、4月19日の会議の案内文書を頂いて、七戸町に「七戸地域担い手育成総合
支援協議会」という組織がある事を初めて知りました。私は、新規就農希望者が七戸町
のホ−ムペ−ジを訪れた際に、その協議会の名称を見つけ、そこから就農に関する様々
な情報(受入農家のリスト、宿泊施設、町独自の農業の担い手対策や就農支援策等)を
入手できるようにした方がいいと思います。私がこれまで受け入れ就農独立させた4人
の研修生も皆そうでしたが、私が募集しなくても、自ら私を尋ね相談に来ました。それ
を考えると、町が新規就農希望者の受入体制を整備し、町のHPやインタ−ネットを活
用し積極的に情報発信し、東京や大阪で開催される「就農相談フェア」に出向いて積極
的にPRし呼びかけるならば、毎年10人位の新規就農希望者をこの七戸町に呼び込む
事も十分可能だと思います。
 新聞では「限界集落」という言葉がよく見られるようになりました。このまま何もし
なければ、この七戸町でも消滅する集落が出て来るのではないかと危惧しています。そ
の対策として私が唯一提案できる事は、町外および県外から新規就農希望者を七戸町へ
呼び込み、人口が少ない集落ほど優遇し、そこで就農し定住できるような制度をつくる
事です。そのような新規就農希望者がこの町に定住し、農業を行うようになれば、事業
に必要な施設・機械・資材を地元から購入します。そして、お金が貯まれば「家」とい
う大きな買物をし、毎年固定資産税も納めてくれるようになります。結婚して子供を産
んでくれれば少子化対策にもなります。三千人/日の新幹線の利用客がお土産等の購入
で地元に落とすお金と同等以上の経済効果が期待できると私は考えています。
 65歳以上の農家が半分以上と言われる現状を考えると、当町においては、少子化以
上に農業の担い手不足が深刻な問題です。生産力が落ちれば、農協は職員や作業員を雇
用できなくなり、七戸町から更に雇用の場が減る事になります。それによって貯蔵庫や
選果場等の施設や設備の稼働率も低下し、今度はそれが新たな無駄となり、農協の経営
を更に圧迫していきます。それらの対策も含めて、新規就農希望者を集落に受け入れて
人口を維持する政策を強力に推進していく必要があります。
 商工業についても、大切なお客様である地元住民を減らさず、むしろ人口を増やすよ
うな政策を推進する事も、商工業の発展につながると考えています。
 今後(来年度以降)のためにも、毎年最低10人以上の新規就農希望者を七戸町に呼
び込むような制度をつくるためにも、まずは羽沢君の就農を成功させるよう、今年1年
町としてできる事を早急に実施して下さいますようよろしくお願い致します。
 また、昨年11月の町政座談会でお願いしていました「町民の声デ−タベ−ス」です
が、町のHPを見たところ見つける事ができませんでした。現時点では全ての町民が情
報を共有する事はできませんが、とりあえず現時点で私にできる最大限の「情報の共有
化」対策として、各課へこのメ−ルを一斉送信致します。これについても、外部に委託
するなどして早急に対応して下さいますようお願い致します。なお、以前に設置されて
いた訪問者数を示すカウンタ−が見当たりません。それも再度設置して下さいますよう
お願い致します。
 
哘 清悦
〒039-2852 青森県上北郡七戸町字哘118
TEL・FAX 0176-68-4683
携帯電話 090-2880-0007
e-mail saso@r20.7-dj.com
http://www.saso.sakura.ne.jp 


2007.1.10(水)
七戸町長  福士 孝衛 殿
 
 新年あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。
 昨年の町政座談会ではたくさん発言させて頂きましたが、集落営農に気を取られ、一
番大事な担い手対策についてお願いするのを忘れていました。
 実は今、農業を始めたいという若者から相談を受けているところです。参考までに、
メ−ルでのやり取りを下記に掲載します。
 今までは、自ら足を運び私の所へ直接お願いしに来たやる気のある若者は、研修生と
して受け入れ、これまでに3人を就農させる事ができましたが、諸事情により、今の私
には研修生を受け入れて指導する時間的余裕・経済的余裕・精神的余裕が全くありませ
ん。
 しかし、私も会社勤めをやめて就農しているので、農業をやりたいと思う若者の気持
ちもよく理解できるだけに、何とかしてあげたいという気持ちだけはあります。
 農家の長男でさえ後を継がない今の農業情勢を考えると、新規就農者は非常に貴重な
存在です。私一人で全ての面倒を見る事はできませんが、町と農協が協力して、他の市
町村よりも充実した新規就農者の受け入れ体制を整え、積極的に宣伝すれば、もっと七
戸町に就農希望者は来ると思っています。
 農協にも同様のお願いをしますので、町としても早急にご検討下さり、私の要望に対
する考えをお知らせ下さいますようよろしくお願い致します。
 
哘 清悦
e-mail saso@r20.7-dj.com
 
 ■メ−ルでのやり取り(参考)
@2007.1.9(火) 
 お世話になっております。
 以前お電話でお話しした従業員受入の件ですが、先日の電話の内容を説明したとこ
ろ、研修生としてなんとかお願いできないかと、再度、依頼されました。研修を希望さ
れている方(□□さん)は、1年ないし2年研修を受けた後に、独立することを考えて
いるそうです。
 そこで、面接をして、色々と話をお聞きしたいとの事です。□□さんは、今月(1
月)の23〜25日の哘様の都合のよい時間に面接を希望したいとの事ですが、哘様の
日程の方はいかがでしょうか?
 お手数おかけいたしますが、ご連絡お待ちしております。
 
社団法人青い森農林振興公社 木谷(きや)
電話 017−773−3131
FAX 017−734−1738
E-mail toshimichi.kiya@aoimori-norin.jp
 
A2007.1.9(火)
 いつもお世話になっております。
 今までも就農希望者の相談にのったり、実際に受け入れたり、逆に別の農家を紹介し
たりと、ケ−スバイケ−スで対応してきました。
 □□さんについても、まずは本人の考えや希望などを聞いた上で判断したいと思って
います。
 面接のまえに、もう少し詳しい状況をメ−ルのやり取りで確認したいと思いますの
で、□□さんに私のメ−ルアドレスを教えて頂けないでしょうか。
 とりあえず私が知りたい事は、本人の経歴、家族構成、実家の経営内容(規模)で
す。
 どうぞよろしくお願い致します。
 
〒039-2852 青森県上北郡七戸町字哘118
有限会社みちのく農産 代表取締役  
哘 清悦 (さそう せいえつ)
TEL・FAX 0176-68-4683
e-mail saso@r20.7-dj.com
 
B2007.1.10(水)
 おはようございます。
 さっそくのご連絡ありがとうございます。
 □□さんから、直接、哘様にご連絡するよう伝えますので、どうぞよろしくお願いい
たします。
 
社団法人青い森農林振興公社 木谷(きや)
電話 017−773−3131
FAX 017−734−1738
E-mail toshimichi.kiya@aoimori-norin.jp
 
C2007.1.10(水)
 はじめまして。農振公社さんより紹介を受けています、□□□□(□□□ □□□
□)と申します。今月末に面接して頂くにあたってメールをという事でしたので、送ら
せて頂きます。
 経歴ですが現在23歳、地元青森市で小、中、高校と卒業し、函館で調理専門学校卒
業後、札幌のレストランで働いています。元々食に携わる事や物つくりが好きでして、
若輩ですが自分なりに食を追究し、農業を志しました。レストランでも食には携われま
すが、やはり‘組み立て’感があります。農業はその骨組みを創るものだと思います。
話が少し逸れて申し訳ないです。  
 家族は弟が一人と両親祖父母が実家に住んでいます。農家ではありませんが、僕の就
農には賛成してくれています。
 将来はもちろん農家になりますが、青森で必ず、とはまだはっきりとは決めていませ
ん。地元ですのでやはり青森でとは思っていますが、一応独立は5〜10年以内にとい
う目で見ていますので、その間に資金面と技術力をしっかりつけ、就農しようと思いま
す。具体的な作目などもその間に決めようと思います。
 以上、長くなり申し訳ないですが、簡単な自己紹介とさせて頂きます。  
 ご都合良い面接の日時など、お手隙の時にでもメール頂ければと思います。  
 では失礼します。


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