平成27年 3月


町内投票所を2ヵ所にしては

哘清悦

 来月の二つの選挙をどのように実施するのか。


投票率の低下を招きかねない

選挙管理委員会委員長

 国及び県の選挙執行経費の削減、行政改革による職員の削減に

伴い選挙事務従事者の確保が年々難しくなってきている。

 今後も選挙執行経費が削減されることから、業務連携や配置の

見直しなどによる人員削減や、開票開始の繰り上げによる経費削

減に努めていく。

 平成23年の同じ選挙と比較して投開票事務従事者を2割程度

削減する。


哘清悦

 仙台市青葉区の投票区6区の東六番丁小学校は、選挙人の数が

6591人で、約6600人の天間林地区と類似。

 投票区29区の愛子(あやし)小学校の選挙人の数は8202

人で約8120人の七戸地区と類似。

 投票用紙1枚の場合の両投票所の運営人数は、投票管理者1人

、市職員4人、アルバイト5〜6人の事務従事者と立会人2人。

 町費負担の選挙において、投票所を天間林地区と七戸地区の2

ヵ所に設定した場合の課題は。


選挙管理委員会委員長

 投票所2カ所だと距離が遠くなり投票率の低下を招きかねない

。現在18投票所あるが、投票所から選挙人の所在地までの道の

りがおおよそ3km以内の区域内にありこのまま維持したい。


哘清悦

 3kmが住民の利便性を損なう基準となれば、買物する店や病

院が3km以内になくて困っている人がいないかという問題との

整合性を考え行政全般の見直しが必要になる。

 45年前とは時代が変わり車社会となった今、3kmという目

安は実情に合つていないと思うが。


町民課長

 新聞にも出たが、昨年12月の衆議院選において、400m先

にあった投票所が合併され4km先になり、持病があり車も使え

ないこの方が投票所に行けず、大事な一票が失われたことを鑑み

、3kmの数値で行っている。

 もう一つの理由は、選管独自の設置基準を定めていないこと。


哘清悦

 400mは歩けるが4km先だと歩けないなら、利便性を図る

点で町民バスを投票日だけ出す方法も考えられる。

 法律上何か問題はあるか。


選挙管理委員会委員長

 当然利便性を図る必要があるが、車で行けない社会的弱者の方

の意見も吸い上げた上での検討が必要であると思う。


哘清悦

 話を二つに分ける。

 一つは、仙台市の選管の人数でこなせれば、99人の従事者を

4分の1近くに削減できるが可能か。


町民課長

 確かに投票所が二つになれば大分削減できる。


哘清悦

 可能だとの答弁に納得した。

 今後は、有権者の利便性向上が解決すべき課題だと明確になっ

た。行財政改革の視点から町費負担の選挙の形を町長はどう考え

ているか。


町 長

 経費削減は当然だが、選挙権を侵害することがあってはならない。2割削減は一歩前進。

 人口が減っているので統廃合も考えなければならないが、有権

者との合意があって初めてできると考えている。


平成27年度の重点施策は

哘清悦

 平成26年度事務事業の実施状況や評価結果は。


町 長

 平成25年度と今年度の2ヵ年にわたって長期総合計画事務事

業評価を実施。今年度は進捗状況の把握はもとより施策の総合的

な評価と今後の施策方針を取りまとめた。

 基本計画に掲げた施策の全96項目のうち、72%が順調に進

捗しているという評価だった。


哘清悦

 来年度の重点施策と祭りへの町民参加体制は。


町 長

 一番の課題は人口減少対策。

 少子化対策、働く人の要支援の対策。

 定住促進のための住宅建設費の補助、若い世代が住むためにヤ

ングファミリーの定住支援。

 教育では町費負担の教員の採用。

 秋まつりは天間林地区の学校を休みにしているので、興味を持

って参加してもらえる体制づくりをしなければと思っている。

 合併10周年を迎えるに当たり交流を進める。