基本構想5
豊かな心と文化を育むまちづくり(教育・文化の充実)
1 心を育む教育環境の整備
平成23年 9月(詳細:議事録)
天間林地区への児童館設置の考えは
哘清悦
現在、七戸地区に2ヵ所ある児童館が天間林地区にはなく、ア
ンケート結果でも「今後利用したいサービス」のトップに児童館
があがっている。天間林老人福祉センターは体育施設に囲まれて
おり、児童の活動拠点としては最高の場所であり、児童館として
併用できないか。
学童保育クラブで対応
町 長
厚生労働省の承認が必要で、施設併用した場合の利用者は、最
大200人を超えることとなり、施設規模等から非常に難しく、
また、児童館設置に当たっては遊戯室、集会室、図書室等の施設
基準を満たす必要があります。
天間林地区2ヵ所小学校施設内に学童保育クラブを開設してお
り、児童生徒の健全育成の観点から、利用希望状況を把握し関係
機関との連携を図り、さらに親の就労支援の観点から受入体制の
さらなる充実を図ります。
小中併置校案を追加できないか
哘清悦
天間東小学校、天間舘中学校、榎林中学校は、震度6強の地震
で崩壊あるいは倒壊する危険性があります。天間林地区の来年度
の小・中学生の人数は、合わせて490名です。
天間西小学校は、構造耐震のIS値でも問題がなく720名収
容でき、耐用年数もあと25年ありますので、小中併置校として
利用するのが最適で、校舎の新築は、児童・生徒が大幅に増えて
からでも遅くはないと思います。
七戸町学校規模適正化基本計画と町民対象のアンケートに、私
の案を追加する考えがないかを尋ねます。
追加はできない
町 長
小中併設校の可能性は、国の設置基準に満たないため厳しいと
考えます。
地域との合意、地域振興の絡みがあるので軽々しく論じられる
ものではないため、議員の案を追加することはできません。
学校と児童福祉施設の計画は
哘清悦
学校統廃合の議論には、当町の将来像の共有が必要です。町長
は将来、学校がいくつあるのが望ましいと考えているのか。
旧八甲田高校の校舎を中学校として利用する案が多数寄せられ
ています。1年程度使って解体するプレハブの校舎に1億750
0万円も使うよりは、数十年は使える校舎を購人した方が経済的
です。アンケートは、考えられる選択肢を可能な限り公平に提示
すべきです。
旧八甲田高校についても、必要最小限の改築工事を行う場合の
、精密な積算を行う考えがあるのか。震度6強の地震で3校舎が
倒壊し、犠牲者が出た場合の行政の責任を尋ねます。
児童福祉施設の計画は、学校規模適正化と並行して議論すべき
です。同計画の策定方法は。
多目的な要素を備えた施設を
町 長
子ども達が安心・安全で健やかに成長できるための環境づくり
は、速やかに進めなければならない。
児童福祉施設の建設に際しては、学童保育のための施設である
とともに、心豊かに安心して暮らせる地域づくりのために、多目
的な要素を備えたものにしていかなければならない。
児童福祉施設整備計画は、平成25年度からの5年間の目標と
いうことで、今のところ学校規模適正化基本計画との整合性を図
る必要はないと考えています。しかし、今後社会情勢の著しい変
化などにより、小学校の適正な規模の検討をしなければならない
場合は、適宜見直しはあり得るかと思います。小学校については
、現在の四校体制ということを考えています。
教育長
旧八甲田高校の校舎使用については、電気・給排水設備等を含
む大規模な改修等が必要であること、体育館やグランドが狭いな
どのいくつかの問題点があります。
去る2月26日に検討委員会が開催され、学校規模適正化の基
本的な考え方が示されました。
@天間林地区の中学校の再 編を進める。
A再編後の学校の位置は天 開舘中学校とする。
B再編時期は耐震補強等を実施した上で速やかに行う。
という内容です。
今後、検討委員会から示された事項を尊重し、取り組んでいき
ます。また、地震による校舎倒壊に伴う行政責任として、できる
だけ速やかに耐震補強等を実施したい。
天間林地区中学校の統合は
哘清悦
天間林運動公園周辺に校舎を新築するという案が、両学区の住
民が合意できる最良の案だと思うが町長の考えは。
同案は用地買収の必要もなく、体育館、総合グランド、野球場
、温水プールも体育施設として有効活用できる。
町長は、住民が望むような案を提示する考えがあるか。
町民による評価を25年度に予定
町 長
7月に教育委員会主催による住民懇談会を開催し、意見の聴取
を行っているが、統合の時期について案を示し、平成29年4月
最短で統合開校については概ね理解を得たと考えている。
建設場所についてはいろいろ意見が出たという報告を受けてお
り、財政面など総合的に検討し、再度慎重に協議を行っている。
哘清悦
旧校舎跡地を分譲売却という記事を見たことがあるが、統合後
の旧校舎跡地の利用方法は。
町 長
具体的な方向がはっきりしていないが、何らかの有効な活用を
考えたい。
哘清悦
新校舎建設費用の積算方法は。
建材、塗料、接着剤が原因のシックスクールの対策、それらの
化学物質や教室内の二酸化炭素濃度を下げるための換気設備、災
害時の応急避難場所としての防災機能の強化など、十分考慮し計
画しているか。
今後他の地域でも学校の統廃合が進む可能性がある。
視察に訪れる人が増えるような新校舎にする考えがあるか。
町 長
仮に建築となれば、その時点で考えられる最高のグレードの学
校をつくりたい。
哘清悦
情報の共有を図るために、住民懇談会での説明や住民の意見を
広報に掲載する考えがあるか。
町 長
広報を含めていろいろな形で情報の共有を図りたい。
哘清悦
町民が望む教育環境を実現するために、今後取り組むべき課題
は何か。
教職員による児童生徒へのわいせつ行為対策は。
交流事業で期待される成果と今後の課題は。
教育長
人間形成を含めた学力向上の実現の一つとして、町費負担の臨
時講師採用を来年度から実施する。
教職員に対する服務規律に関しては徹底して指導していく。
交流事業は、仲間づくりやふるさとの良さに気づき、誇りと愛
着を持とうとする意識の向上を図るという成果がある。
また、今後は県内のより身近な地域との交流も考えてみる必要
がある。
学校教育環境の充実を
哘清悦
インフルエンザ等の校内感染の近年の発生状況と、町内各小中
学校の感染対策の状況は。
教育費は最優先で対応する
町 長
25年度のインフルエンザの発生状況は、2月に集中し、小中
学校述べ300人弱が感染。
小学校で学級閉鎖は1クラス、学年閉鎖は四つの学年。
手洗い・うがい、マスク着用等の対策を励行。
哘清悦
7月の学校訪問で、子どもが汗を流しながら授業を受けている
光景を目にしたが、授業に集中できる良好な室内環境を確保でき
ているか。
教育長
冷房設備がないので、衣服の着脱やネッククーラーを使用する
などの工夫をし、環境づくりに努めている。
哘清悦
ICT授業(※)の研究状況とそれに必要な機器備品等の種類
と費用は。
教育長
町の学校教育の方針と重点の重点項目の一つとして、情報化に
対応する教育の推進を掲げて進めている。ICT授業(※)には
、電子黒板や タブレット、スクリーン とプロジェクター等が
必要。標準的に一式、1教室当たり百万円程度と想定している。
※『ICT授業』
ICTとはInformation and Communication Technology
(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロ
ジー):情報通信技術のこと。 教育現場において、パソコン・
電子黒板・実物投影機・DVD動画・プレゼンテーションソフト
などを活用して行う授業のこと。
哘清悦
町内各小中学校から出されている要望の内容と対応の状況は。
教育長
主な要求は学校備品の耐用年数経過による買いかえ。
学務課で審査したうえ、楽器のような高額なものは、財政担当
と協議し、年次計画で整備している。
哘清悦
学校教育環境を充実させるための予算を積極的に確保する考え
はあるか。
財政上予算確保が難しい場合、学校給食費無料化の予算も含め
て再検討する考えはあるか。
町 長
教育費は最優先で対応する。
給食費無料化は、教育的な価値に加え、子育て支援の一つとし
ての成果も出てきており、当面継続していく。
「七戸町いじめ防止基本方針」策定効果は
哘清悦
4年前の9月にいじめ防止対策推進法が施行され、3年前の7
月に七戸町いじめ防止基本方針が策定されたがその効果は。
学校、地域、家庭、関係機関等との連携が
より図られるようになった
教育長
学校、地域、家庭、関係機関等との連携がより図られるように
なった。
哘清悦
基本方針は、教職員による児童生徒へのいじめ、体罰、わいせ
つ行為等にも対応しているか。
教育長
基本方針にはそれらは示されていない。
教職員に関しては、服務規律の徹底を図るよう指示している。
哘清悦
「ストレスに適切に対処できる力を育む観点が必要である」と
あるがその成果は。
教育長
一人一人の児童生徒が、変化する社会の中で困難を乗り越えら
れる力が身につくよう、全教育活動において、計画的に、また、
意図的に働きかけ、考えさせ、体験させ、自己肯定感を高められ
ることができるような教育に努めているが、すぐ成果が出るもの
ではなく、日々の積み重ねによるものととらえている。
哘清悦
「いじめは大人の目につきにくい時間や場所で行われたり」と
あるが、更衣室やトイレなどが目につきにくいと思う。
その時間と場所は。
教育長
いじめは、具体的な時間と場所の予想がつかないだけに、対応
や指導に苦慮している。
対策として、児童生徒との日常の交流、複数の教員の目による
発見のための巡回、アンケート調査の実施と分析、計画的な教育
相談、QーU(学級内の人間関係の客観的把握)等の調査、分析
、保護者との連携など、早期発見、早期解決に努めている。
哘清悦
逆に大人が見ているところでも行われるいじめもあると思うが
。
教育長
ふざけやじやれ合いが実はいじめだったり、心の中をえぐるよ
うな言葉を発するなど、見極めが難しい事案もある。
哘清悦
「いじめを訴えやすい体制を整える必要がある」とあるが、そ
の成果は。
教育長
基本方針の策定で明確になったことは、重大事態に関すること
であり、教職員の子供を観察する目が鋭くなったと思う。
哘清悦
教員による体罰に関するアンケート調査だが、学級担任に回収
時に見られる方法なので、学級担任から体罰を受けている子は書
けないと感じた。改善すべきだと思うが。
教育長
今後考えるべきところはあると思う。
哘清悦
「学校基本方針は、学校のホームページや学校だより参観日な
どで公開するよう努める」とある。
十和田市では、市と2校のホームページで見ることができる。
天間林中学校準備委員会だよりは町のホームページで見られて
、校歌もユーチューブで聴ける。
当町の学校のホームページの状況は。
教育長
町内の学校でホームページを開設しているところはない。
また、それを勧めていない。
哘清悦
基本方針策定から3年が経過する。
スマホが普及し、いじめの事案も変化したと思う。
天間林中学校にも防犯カメラとモニターが設置された。
基本方針に追加・変更すべき点はないか。
教育長
今年は見直しの年であり、国・県の指導のもと同方針の追加・
変更は、していかなければならないと思う。
哘清悦
基本方針に、学校運営改善の支援も記載されている。
児童生徒の声をどのように吸い上げ、どのように活用している
か。
教育長
いじめだけではなく、教育活動やその他の学校運営について、
教職員による自己評価、児童生徒・保護者からはアンケート等で
学校評価を実施し、学校運営に活かしている。
教育委員会定例会議事録の公開を
哘清悦
教育委員会定例会の日時と場所の告知方法は。
ホームページで告知する考えはあるか。
青森県教育委員会は平成20年度分から、八戸市やほかの教育
委員会では過去5年分の議事録をホームページで見ることができ
る。当町もそのようにする考えはあるか。
パソコンで閲覧できるようにする
教育長
定例会招集告知日に、庁舎前の掲示板で告知している。今の時
代に沿ったお知らせの仕方を工夫し、前向きに検討する。
全国の市町村で議事録を公開していない割合は36%、青森県
内は63%。県内で公開している37%のほとんどは、市の教育
委員会と思われる。小規模な地方公共団体が多いことが、青森県
の公開率が低い原因だと思われる。
当町の教育委員会も職員数が少ないことや事務負担等からこれ
まで公開できなかったが、情報公開は必要なので、限られた職員
数でできる範囲の公開に努めていきたい。
議事録は年度ごとにUSB等に整理して、早い時期にパソコン
で閲覧できるように対応させる。
まちづくりビジョンの共有について
哘清悦
町長は、山田桂一郎氏と藻谷浩介氏の考えをまちづくりに生か
しこいく考えだと理解している。
その考えをより多くの町民に共有してもらうために、どのよう
に展開させていく考えなのか。
両氏の著書を図書館に置いているか。
町 長
昨年11月に開催した両氏による「しちのへ里山観光特別講演
」は広報等でお知らせしている。
今後は、その取り組み、考え方、必要な情報は、広報やホーム
ページを活用しながら周知を図る。
藻谷氏の著書5冊を、七戸中央図書館と中央公民館の図書館に
所蔵して閲覧に供している。
哘清悦
外国人観光客に英会話で対応できる状況か。
両氏の考えをより多くの町民に理解してもらうために、中学生
が読んでもわかるような資料を作成し活用する考えは。
藻谷氏の講演内容に関連する授業を参観日に合わせれば、保護
者との共有が図られると思うが。
町 長
町内在住の外国人を中心に、町歩きガイドの要請や外国人旅行
者へのおもてなしを勉強する地域おこし協力隊員によるサークル
を設立し、町民向けの英会話の勉強会もそこで実施していく予定
。
教育長
わかりやすい表記で資料を作成し、活用して頂けるよう努力し
たい。その授業を参観日に合わせることはできないが、その授業
が行われる日時はお知らせできる。
教材の貸し出しについて
哘清悦
使用頻度が少ないそろばんや鍵盤ハーモニカなど、貸し出しを
検討する考えはあるか。
教育長
そろばんは、学校で貸し出しできるように検討していきたいが
、鍵盤ハーモニカは、子供たちがそれぞれ口にするので、衛生上
から貸し出しは困難だと考えている。
哘清悦
教材の中でもスキーセツトは高額だ。
貸し出しの体制はできているか。
教育長
天関西小学校では貸し出しをしているが、寄贈等で集めたPT
A所有のスキー用具の老朽化が進んでいる。
学校での3Rの実践状況について
哘清悦
@そろばん、鍵盤ハーモニカ、スキー用具の貸し出しは、3Rの
考えに基づく私の発想。学校での3Rの実践状況は。
A昨年町は電卓を40台購入しているが、授業でしか使わないそ
ろばんの方を教材整備の一環で購入し貸し出した方が良い。
購入させるのであれば、大人になってからも使う電卓を購入さ
せては。
B役場職員でそろばんを使っている人はいるか。
教育長
@各教室のごみ袋の再利用、県の雑誌回収イベントへの参加、段
ボール・新聞紙のリサイクル、印刷した裏紙の使用、太陽光発
電の電力の活用など各校で取り組んでいる。
A予算の関係で、七戸町教育委員会では、まとめて購入して貸し
出しすることは考えていない。
Bいない。
教職員の部活動の負担軽減について
哘清悦
@夏休み、冬休み、春休みの期間、教職員は定時に帰宅できてい
るか。
A両中学校教職員の部活動に携わる総勤務時間は。
教育長
@緊急事案の発生等がない限りは帰宅できている。
A七戸中学校には8部活動があり、平日は120分、教員20人
全員が顧問。
天間林中学校には5部活動があり、5月1日から9月20日ま
では110分、9月21日から4月30日までは80分、教員1
2人全員が顧問となり対応。
哘清悦
社会体育に切りかえる場合の課題は何か。
教育長
日本中学校体育連盟と都道府県中学校体育連盟の組織改革、学
校設置者による研修、社会人指導者の確保です。
哘清悦
外部指導員の活用は。
教育長
顧問教員、生徒、保護者が一致して外部指導者を必要とするな
らとてもよい。外部指導者は、現在、七戸中学校は11人、天間
林中学校は3人に委嘱している。
部活動指導員の確保について
哘清悦
部活動指導員配置事業の概要、本県の取り組み状況、来年度の
部活動指導員の希望人数は。
教育長
昨年度から実施している同事業の指導員は、部活動の顧問とし
て技術的な指導を行うとともに、担当教諭等と日常的に指導内容
や生徒の様子、事故が発生した場合の対応等について情報交換を
行うなど、連携を十分に図ることが必要となる。
報酬は時給1600円で、国・県・市町村が3分の1ずつ負担
する。
県は来年度から行う予定で、現在、同事業を希望する市町村の
有無について調査している。
現段階では両中学校とも必要な外部指導者(コーチ)を委嘱で
きており、不都合を感じていない状況なので、来年度は部活動指
導員配置の希望はない。