平成27年12月
外国人観光客の誘客対応は
哘清悦
昨年度、かだれ田舎体験協議会が、台湾の宿泊客数70人を獲
得したのは大いに評価できる。台湾以外の外国人観光客は、どの
国をターゲットに設定しているか。
欧米人向けスタイルで準備中
町 長
欧米人を想定している。
台湾を始め、アジアの国々の観光客は、依然都市部にへの関心
が高く、大型バスでのツアーで有名観光地を回り、都市部で買い
物をするのが主流。
欧米は、少人数で回り、個人の趣味・趣向を重視する傾向があ
る。旅行目的に自然を挙げる割合がアジアよりも高く平均滞在日
数も長い。旅行中の移動距離や訪問先も広範囲で、ゆっくりとい
ろいろ観るスタイルが主流。
ホームページ・パンフレット・案内表示の英語対応や欧米人向
けの体験内容にブラッシュアップする取り組みを今行っている。
哘清悦
二ツ森貝塚が世界遺産登録された場合の当町へ経済効果は。
教育長
ニツ森貝塚遺跡はある程度専門的なマニアの方々が訪れると想
定。三内丸山遺跡、秋田県の大湯環状列石、八戸市の是川石器時
代遺跡等、見学施設や駐車場、受入体制が整備されているところ
に観光客が集中すると予想される。
経済効果は、グッズや食事などの売り上げが考えられる。
哘清悦
子供の郷土愛を育むために、町民が頑張っていることを一緒に
体験させることの方が効果的。
昨年提案した秋祭り以外にも、子供が体験したり協力できる祭
りやイベントがあると思う。
教育現場との連携も必要。今後の取り組みは。
教育長
教科、領域、総合的な学習の時間と、地域の企画との関連を考
慮し、おのおのの狙いと活動の役割を明確にし、緻密な計画のも
とに実施することが成功と継続の源と考える。
哘清悦
少子化と若者の流出が人口減少の大きな原因。
子供対策の意向調査を毎年行い、次年度の事業計画に反映させ
る仕組みをつくる考えはあるか。
町 長
同感であり、当然必要。
調査項目は観光に限らず多岐にわたると想定される。
教育現場の声を聞き、関係課と十分協議しながら考えていく。
哘清悦
観光資源の一つでもある町営スキー場の経営状況と今後の経営
方針は。
町 長
昨年度の利用人数は役1万7千人で前年対比で18%増。売上
も増えていて、スキーが925万円、ヒュッテが260万円。
指定管理に伴う委託料は、リフトの点検や修理等で500万円
前後。市街地から10分程で行けるファミリーゲレンデとしてP
Rしている。
哘清悦
天間西小はノルディック、天間東小は、スケート。
県立高校のスキー教室で初めてアルペンを経験する子がいること
に今気づいた。全小学生が町営スキー場で滑れるようにする考え
はあるか。
教育長
学校が町営スキー場を利用していない理由は、リフトが一基し
かないうえ、ロープトウは初心者に難しく、危険であること。
レンタルのスキーセットやウェアが不足しているという課題も
あり、委員会としては学校の方針を尊重したい。
哘清悦
七戸高校では、1・2学年の約320人の生徒が、まかどスキ
ー場でスキー教室を行っている。
町営スキー場で対応可能な人数に分散させることが可能であれ
ば、誘致できると思うが。
町 長
ヒュッテの最大収容可能人数は90人。
分散できれば受入可能。学校側と協議してみる価値はある。
哘清悦
町民から使わなくなったスキーを寄付しでもらい、町内の子供
や保護者が町営スキー場利用時に無料で貸す仕組みをつくる考え
はあるか。
町 長
寄付してもらったものを貸し出す場合、型式の古さの問題があ
る。既存の有料の民間の貸出との競合という点では、無料貸出は
難しい。貸出体制を整えることは、スキー人口増加に繋がる可能
性はあるので、検討して進めたい。